概要
- スクラップ出版
- 1760円(1600円+税)
- 2019年12月25日初版
どんな本か
謎解き・脱出ゲームのイベントを企画するSCRAP社が出している脱出ゲームの本。
5分間で溶ける脱出ゲームが10本収録されている。10本解くと、最終問題に挑戦することができる。
えっちらおっちら謎解きを楽しむことができる。
ちなみに「5分間リアル脱出ゲーム」はシリーズ本で、無印、R(リターンズ)が発表されていて、この「人生」は3作目。
本に書き込まないと謎が解けないので一人プレイ用。本の大きさ的には、2人まではギリギリいけると思うが、それ以上はおすすめしない。
どんな人が読むといいか
- 謎解きが好きな人
- よく脱出失敗する人
- 謎解き、脱出ゲームに行ってみたいけど行けていない人(初心者)
「5分間」と銘打っているが、別に5分で解かなくてはいけないわけではない。通常の脱出ゲームと違って、時間切れのゲームオーバーが無いので、安心してできる。
公演に行くと、最後の謎で止まってしまい脱出失敗というパターンが多いので、最後までじっくり取り組めるのが嬉しい。
途中で詰まってしまっても、後ろのページにヒント・解答が載っているので、それを見て進めることもできる。初心者でも安心。
あと誘われるので脱出ゲームにはちょくちょく行くし、脱出も好きなんだが、自分だけではあまり行かないんだよね。(コミュ障)
なので本だと1人で楽しめるから良い。
感想
「5分間」シリーズは3冊目だけど、どれも5分間で解き終わったためしがない。頑張れば解ききれそうなものもあるが、明らかに5分間だと情報処理が追い付かないものもある。なので”5分間”はあまり気にしなくても良いと思う。
でも10分間くらいで解くことができる。もちろん詰まるところもあるけど、すごく難しいわけではない。ライトな謎解き好きな層には、とてもおすすめできる。ガチな人には少し物足りない謎かもしれない。
でも面白くてすぐに全部解いちゃうんだよね。
脱出ゲームの鉄板みたいな問題も出してくれているので、超初心者だけど「脱出ゲーム行ってみたいな」と思っている人には練習代わりに丁度いい。3冊もあるし。
ただ最終問題は結構難しかった。多分、5分で解くのは無理だろう。もし制限時間があったら相当焦る。これはじっくりできる本の良さが出た。ガチな人には物足りないと言ったが、最終問題はガチ層もご満悦。
1冊目が無印で2冊目がリターンズ。今回は副題が「人生」だったので、なんのこっちゃと思ったが、解いていくと意味が分かってくる。
前の2冊に対してコンセプトがはっきりしたので、最終問題がより意味のあるものになっている。なので本全体としてのクオリティが今までより高い。なるほど、人生なり。
3冊目の今回はコンセプト重視できたので、4冊目も出るとしたら、よりコンセプトがしっかりした内容になるだろう。
10本の単発の謎解きというより、小問が10本からの大問という内容になっていくのではないか。期待しちゃうね。
初版は問題にミスがあったようで、訂正用紙が入っていた。問題に大きくかかわる部分なので、大丈夫かなとも思ったが、SCRAP初版にはちょくちょくあるらしい。校閲頑張ろう!
個人的にも1問だけ、「えー、これだとこの情報は読み取れないけどなー」と言いたくなる部分があったので、第2版では修正されるかな?
総評
最後に文句も言ったが、4冊目が出たら買う。
謎解きに興味があるならおすすめできる本。
2020.2.24更新
謎解きが好きな人って、こういうのも好きじゃない?