【プログラミング】職場でエクセルを教えていたら、プログラミング教育のねらいが分かった【教育】

今の職場で働き始めてから、気が付いたことが、

教員はエクセルの技能がそんなに高くないということ。

 

ネットでの様子を見ていると、教員だけに限らないのかもしれないが、

とりあえず自分は周りより少しエクセルの技能に長けているらしい。

 

吉野の立場に関しては、こっちの記事の方が少し詳しいので、よかったらどうぞ。

tohruyoshino.hatenablog.com

 

 

例外値

パソコン関係、特にエクセルに関しては

ベテランになればなるほど分からないことが増えるようで、

吉野への質問が増えてくる。

 

パソコン関係の質問はなんでも優しく教えるのを信条にしているので、

質問には熱心に答えていたが、今年度は少し違うことがあった。

 

今年度、ある中年の女性教員が移動してきたのだが、

この人がまたパソコン関係がめっぽう弱い

時折、質問をされるので答えるのだが、知識が無いのでなかなか話が通じない。

正直、教えていてイラっとするのだ

 

今までもこの人くらい分からない人はいたのだが、

この人だけは教えていてイラっとするし、教えたくないなと思わせる。

 

「教えたくない人」の登場

この人のもの言いとかいろいろな理由はあるのだが、

一番イラっとした原因は、この人は学ぶ姿勢が無いのだ

情報リテラシーが0のまま、何も変化が無い

 

振り返ってみると、うちの学校はベテランが多いが学ぶ意欲が高い人も多い

こちらが丁寧に説明をすると、それを理解しようと努める人が多いのだ。

 

そういう姿勢のおかげというか

職場全体として、エクセルを扱える人は多いし、扱おうとする雰囲気も見られる

他の人が作った便利なシステムとか、みんな積極的に使おうとする。

 

勿論、関数がそんなに使えるようになるわけでもないし、

質問に答えても理解しきれなくて、後日同じ質問をしてくる時もあるが、

なんとか理解しようとする頑張りが見られる

 

先程の中年女性はその態度が無いので、イラっとしたようだ。

 

質問の変化から見えてきたもの

イラっとしたのは、質問する態度の問題であったが、

じゃあ他の人は意欲があるから、全体的なパソコンの技能が上がっているかと言えばそうでもない

同じところで躓く人は多いし、自分関数を使ってシステムを組める人は殆どいない。

 

ただ数年間質問を受けてきて、最近は質問の内容が変化してきたのだ。

 

以前までは

「全く分からないから、やってくれないか」

「このエクセルが壊れちゃった」

というヘルプがよく来ていたが、

 

最近は

「こういうことがやりたいんだけど、作り方が分からない…」

「多分、この辺が壊れている感じがする…」

という質問が増えてきている。

 

つまりエクセルのできること(できそうなこと)を理解した上で、

自分はその技能が足りないので助けてほしいという感じになってきた

 

ここで思ったのが、「あ、プログラミング教育で身に着けたい力ってこれか」ということ

 

プログラミング教育のねらい

今うちの職場の人は、エクセルでできることを知り、

「こういうシステムが組めそう」とか

「多分こうしたらいい」とか

「この部分が怪しい」という『思考』ができるようになってきた。

ただしそれを実現させる『技能』が足りないのだ。

 

エクセルへの理解が進んだ分、エクセル的思考力が伸びたとでも言おうか

あるいは要件定義(?)ができるようになったというのかな。

 

プログラミング教育も

プログラマーを育てるわけではなく、プログラミング的思考力を育む」と言われている。

 

細かい思考力の定義の違いはあれど、うちの職場の人のように、

できることと、できないことを正しく理解し、

どのようなことができるか考えて扱うことができるという点が

根本的なねらいとして同じなのではないか。

細かいプログラムを書くのはさらに詳しい人がやればいい。

 

じゃあうちの職場の人は、どうしてそういう思考に変化したのだろうか。

それはまた今度考えることにする。