牛タンを食べることの意義

漫画『カイジ』のスピンオフ作品『一日外出録 ハンチョウ』は知っているだろうか。

最近は7巻まで出たこともあり、知名度も結構上がってきたのではないか。

 

カイジ』は元々人生訓を強く発するタイプの漫画であるため、スピンオフの『ハンチョウ』の方もその傾向がある。

 

その中でも個人的に印象深いのが、班長大槻の食事を決める話だ。

 

大槻の決断

大槻は何を食べたいか決めるときに、脳内で首脳会議を開いている。

その中のイタリア代表や日本代表などがプレゼンを行い、本体が決断を行うというスタイルになっている。

これにより本人は食事の際に驚異的な自己満足度を出しているらしい。

 

ところが数か月に一度、お腹は空いているが何を食べたいかが分からない「空腹迷子」状態がやってくる。

各国の代表が紛糾する中、中国代表がレバニラを提案する。

 

レバニラは大槻の大好物で、満足度は7割以上のいわばワイルドカード

大槻はここで安全策のレバニラを選択しようとする。

が、その時、横から「ミッシュマッシュ」という謎の料理を提案される。

 

この提案に大槻のフロンティアスピリットに火が着き、ミッシュマッシュに挑戦し、見事成功するという話だ。

 

牛タンの意義

今日の夕飯は牛タンだった。

牛タンでなくても良かったのだが、俺の「ミッシュマッシュ」が今日は牛タンだったのだ。

 

普段の自分を振り返ると、いかに安全策に寄っているかを考えさせられる。

俺は駅の近くに住んでいるので、食事をしようと思えば、いろいろなところに行くことができる。

 

しかし行ったことある店というのは概ね限られている。

しかも大体チェーン店という。

 

満足しているから良しとしているが、これは安全策というより思考停止に近い感じがした。

まぁこれでいいやというような。

深く考えず決断している。

 

今日も最初はちょっと牛タン屋に行こうかなと思いつつ、やっぱりいつものラーメンかなと変更しようとしたが、そんなことを思いなおして牛タン屋に戻ったのだ。

 

牛タン屋の果てに

結局牛タンを食べたが、予想通りながら美味しかった。

が、今日は味以上に自分の生活に喝を入れられた気がする。

 

最近、思考停止気味になっていたので、少し決断をしなくては。