【仕事】見切りの速さで自分の経験値が分かるようになった【働き方】

「吉野さんはパソコンやエクセルがとても使える人」

最近、うちの自治体はパソコン周りの改革が行われている。

そうなると必然的にパソコンに明るくない人たちが変更に戸惑ったり、嘆いたりする。

 

吉野は、今の職場の中で「エクセルやパソコンに一番強い人」という立ち位置になっているので、何かトラブルが起きるとしばしば助けを求め、呼ばれることがある。

吉野は、この手の話には嫌な顔せず、すぐに駆け付け助けてあげることを信条にしているので、よくあちらこちらにヘルプに行くことになる。

 

ただ吉野だけがパソコンに詳しいわけではなく、若手の中には同じようにパソコンに関してそこそこ分かる人も多い

なので同じ学年にそういう人がいると、そちらにヘルプを求めていることも多い。

 

だが若手の人でも分からないと、今度はその若手の人が吉野を呼ぶことになる。

なので、結局『パソコンやエクセル関係で困ったら、近くの若手に聞け。それでもダメなら、吉野に聞け』という風潮になっており、吉野が最後の砦になっている

 

吉野の実際の技術レベル

そんなこんなでヘルプに行くことが多い吉野だが、実際にパソコンやエクセルに詳しいかと言えば、実はそうでもない

他の人よりは少し詳しいというのが、自分の実感だ。

 

パソコン関係全般になると、ネットワークトラブルなども起きるのだが、吉野はその辺りのことはさっぱり分からない

トラブルが起きたら、再起動する程度の対処法しか知らない。

 

エクセルの関数は職場の人より少し詳しいようなので、質問された関数は困らない程度に扱うことができる。

ただ知らない関数とかも良く見るし、他の人が作ったシステムとかを全部読み解くのは難しい。

 

なんならセルの書式設定とか関数以外の機能は意外と知らないものが多い

他の人が「あ、こうやるんだよー」と知っていることがあるのもしばしばである。

 

一番エクセルができるのではなく、一番見切りが速い

そんなわけで吉野の技術レベルというのは、実際はそんなに高くない

他の人より少し詳しいかもしれないけど、周りと変わらない程度のことも多い。 

 

ただ一点のみ他の人と違うことがあるとすれば、それは見切りの速さだ。

自分が分からないことに対する「見切り」が速いだけ

 

吉野は分からないことが出てくると、すぐにググる癖がある

そして、吉野レベルの分からないことではあれば、大体ググれば同じような悩みを抱えている人が出てくる。

なので、それを見れば大体解決できる

 

先ほどの若手の人たちもググっていることは多いので、吉野と実はやっていることは変わらない。

吉野はこのタイミングが他の人よりやや速いようだ

 

そして、このタイミングが速いか遅いかで自分の今のレベルが分かる

 

私はソクラテス

パソコン関係のトラブルを色々と請け負っていると、自分が「分からない」となる時は大体3パターンに分かれる。

  • 前に見たし、やったことあるけど、今は覚えていない
  • 知らないトラブルだけど、なんか設定のあのあたりをいじれは解決法が見当たりそう
  • 全く知らない現象

上の2つは少しいじれば思い出せることもあるが、せいぜい1~2分いじるだけ

見通しが立たなければ、そのくらいで自分で考えるのを諦めて調べに行く。

 

最後のトラブルに関しては、知らないのだから考えるだけ無駄。

さっさかグーグル先生に尋ねに行く。

 

じゃあなぜ見切りが速いかと言えば、「分からないとを分かっている。調べたほうが速く出そう」と経験的に知っているからである

ソクラテスの言う「無知の知」と同じだ。

 

「分からないことが分からない」からの脱却

職場での吉野はパソコン関係で一番頼りになるけど、パソコンに一番詳しいわけではない。

ただ「自分が分からないことは調べたほうが速い」と知っているだけだ。

 

他にも指導計画で悩んだ時は、すぐに指導案を調べに行く

「(単元名) 指導案」と打てば、それらしいのがたくさん出てくる。

 

そういうことを繰り返していると、だんだん「あ、分からないや」と判断できるスピードが上がってくる

以前は指導計画を延々悩んだり、パソコンをずっといじったりしたけど、最近は殆ど悩むにしても調べてからにしている。

 

子供の中にもずーっと考えている子がいるけど、それが大切な時もあれば、無駄なことしているなーと思うタイミングもある。

そういう時は「悩んでいても仕方ないから、友達に聞いたら?」と促したりしている。

 

ことわざに「下手の考え休むに似たり」という言葉があるように、延々と考えているだけだと、レベルが上がらないから、さっさと調べたほうがいい