あとは流れでお願いします

私は初任の時に1学年6学級の学年の担任をしていたことがある。

 

当時、私は2組だった。

そのため6組との間には3クラス分もあり、全く様子が分からないという状況であった。

放課後に6組の子が暴れまわって対応に追われていたという話を聞いたりして、驚いたものだ。

 

6クラスもあると学年で動くのはとても難しい。

なので結局1から3組と4から6組という風に分かれて活動することが多かった。

ちなみに1組の担任が非常に気難しい人だったので、一緒に何か活動をするときは非常に嫌な気分になったものだ。

 

次の年は5クラスであった。

私は4組になった。これ以降、私は4組になる率が高く「吉野さんは4組」というイメージが付いたが、またそれは別の話だ。

5クラスだとクラスを分割をするのが難しいため、全体で動くことが多くなる。

そうなると学年会を行い、今後の方針をしっかり立てることが多くなった。

 

以降、5クラスだったり4クラスだったりしながら過ごしてきた。

4年目くらいで初めて4クラスになったが、職員室で学年の人全員が自分の机と接している位置に座っており、感動したものだ。

 

そんな私であったが、現在は3クラス編成の学年にいる。

非常に感動した。こんなにも機動力が速くなるものかと。

 

以前、一緒に組んだ人から「3クラスが一番いいよー」と言われたが、なるほどこれは納得できる。

確かに様々な面を考えるに3クラスというのは都合が良さそうである。

そして根本的に児童の人数が少ないので楽である。

学年で集めた時に「あれ?これしかいないのか」と思った。

150人、180人といると、子供の動かし方を考えるだけでも面倒なのだ。

 

さてそんな理想的なクラス数になったが、少し違和感を覚えている。

というのも学年会が殆ど開かれないのだ。打ち合わせは「流れ」で行われる。

 

そして3人揃っていない時に決定することもある。

決定事項自体に問題は無い。おそらく3人揃っていても、同じ決定になっただろう。

しかし情報共有が上手くいっていない。2人が決定したことが何となくそのまま流れ、聞いていなかった人が「おや?」となることがしばしばある。

まぁ「聞いていなかった人が」と書いたが、大体は私なのだ。

 

前述の通り、私は大規模校で過ごしてきた。

そのため学年で何か決める時は学年会が開かれたし、いなければその後必ず情報共有がされた。

ところが、どうも今の場所ではそのあたりがなあなあになっている気がする。

 

が、不満があるわけでもない。おそらく今の場所のスタイルはこうなのだろう。

ならば、自分は必要な部分を補足し、舵取りをしていくだけだ。

先は長い。