臨時休校中の学校の様子は上の記事から。
分散登校の開始
6月からいよいよ学校が再開になった。2月の末から休校したので、なんと3か月ぶり。
毎年、夏休みで長期に休むことはあるけど3か月授業しなかったのは初めてだな。
うちの学校では午前と午後の2グループに分けて分散登校を行うことになった。
兄弟は同じグループにしてねという条件だったので、グループ分けは難航するかと思いきや、案外すんなりいって驚いた。
実際に登校したら、3か月ぶりにも関わらず、子供は案外普通であった。
ちゃんと登校するし、行儀よくしている。緊張も多少あったのだろう。
しかし登校&授業は3か月ぶり、担任としっかり向き合うのも2か月振りくらい。
そのため最初の1週間はとにかく優しく、温かい雰囲気作りを心掛けた。
黄金の3日間?知るか。非常事態じゃ。
学校再開から2週間。
— よしの とおる (@tohruyoshino) 2020年6月11日
分散登校もあり、殆ど担任が授業しているため、専科などの先生は色々な教室に補助へ。
吉野の学級は他に比べて規律が緩く感じられたかもしれないが、『久々の学校や授業はやっぱり楽しいな』キャンペーンをやっていたので、多少のことは目を瞑るようにしていたから仕方ない。
時間がきつすぎる
分散登校で午前午後の2回、子供が来る。
児童の下校後は消毒作業を行う。
午前グループの下校時間から午後グループの登校まで、間の時間は約10分。
この間に机、蛇口、扉など指定の場所をアルコール消毒していく。
時間はかなりきつい。
毎日2展開する関係で休み時間も無し。
隙間時間はほぼ0。
提出物の確認や宿題の丸付けの時間が殆ど取れない。
何とか給食中に必死に確認をしている。
児童の健康状態を把握したいので、個別に話したかったが、その時間もとれない。
給食の時にちょくちょく話して何とか頑張って聞き取りをした。
とにかく時間が無い。
子供と雑談することもままならない。
時間だけはキツイ。
反転しよう
分散登校の関係で授業は30分で1時間授業となった。
授業時間が15分削られるが、内容的には概ね網羅しなくてはいけない。
そのため反転授業を取り入れる。
分散登校のおかげで子供に空いている時間も増えたので、家庭で進められる分は宿題として出す。
最初は課題ができるか心配であったが、子供もたくましいもので、ほぼ全員がちゃんと課題をやってきている。
再開から2週間たって、そろそろ平常運転に戻ろうかという雰囲気も出てきたが、このまま反転授業は続けていくつもり。
学習効率が圧倒的に高くなっている。
人数は最高
1クラスを2グループに分けているので、授業中通常の半分しか児童はいない。
そうなると机間指導もとにかく捗る。目が行き届く。
全ての時間が今までより圧倒的に短縮される。
児童の集中度も上がっている気がする。
そう考えると1クラスの限界人数ってやっぱり20人くらいなんじゃないかな。
クラスの大きさ的にも非常に快適に空間を行き来できる。
隣のクラスに昨年まで不登校気味の児童がいたが、余裕で毎日来ている。
どうやら人数的に落ち着くらしい。
グループもできるし、目は行き届くし、人数的にはここが一番いいなと思う。
教材研究は分担で
うちの学年では分散登校中は授業内容を全て揃えることにした。
「揃える」ことに関してはTwitterでガーガー言われていたが、個人的には特殊状況なのでクラスの個性を出すより、学年全体で動けることのメリットの方が大きいと思う。
そもそもうちの学校の分散登校システムだと各クラスの個性を出す暇が無い。
授業内容を揃えることの一番のメリットは、教材研究を分担できることだ。
主任が国語、後輩が社会、吉野が算数と理科の教材研究をして他の人に教えている。
こうなると吉野は国語と社会のことは殆ど考えなくていいので、楽である。
思ったよりホワイト
なんやかんやで分散登校開始から2週間たったが、何とかなっている。
むしろ毎日定時ちょいくらいに退勤できているので、前より健全なくらいだ。
通常登校になってくるとまた変わってくるだろうが、分散登校の知見が溜まってきたので、このまま応用していけると良いなと思っている。