考えすぎるから、考えたくない

小型バスに乗るのが良い。

 

私はお風呂に入るのが好きだ。

浴槽に浸かりながら本を読んだり、長風呂をすることが多い。最近はめっぽう寒くなってきたため、お湯の温度を1度上げて、やや熱いお湯で疲れを癒している。

 

ただ、時には広いお風呂に入りたくなる。

なので休日には近くのスーパー銭湯に赴き、広々としたお風呂でゆっくりと過ごすことがある。店舗内のマッサージ店で体をほぐしてもらうこともあり、休日としてはなかなか満喫していると言えるのではないだろうか。因みに近くのスーパー銭湯は、オロポも提供しているのがポイントの一つでもある。オロポは美味しいので、みんなも是非飲んでみてほしい。

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近くのスーパー銭湯と言ったが、歩くと20分程度かかる。

行くのは良いが、お風呂上りに帰るにはやや億劫な距離だ。そういうニーズも見越してか、私の最寄り駅から無料の送迎バスが出ている。近隣の3駅の間をぐるぐるしているようで、とりあえず行ってしまえば、帰りは時間を調整してどうにでもなる。

 

この送迎のシャトルバスの乗り心地がなんとも言えず好きだ。

このシャトルバスは右側が2列、左側1列、前後は6~7席程度のいわゆる小型バスだ。小型バスの乗車感覚は何とも不思議である。よくある通常の乗用車であると、仮に助手席などに座ってしまうと、運転者と同じような気分になり、わりと「当事者」として乗っている感じがする。逆に大型バスに乗っている時は、車内で立てるくらいなので、かなり安定感があり、完全に「お客様」の気分だ。

 

ところが小型バスは少し違う。「連れていかれる」感覚になる。

乗用車ほど自分で運転したり、操作している感覚は無く、しかし大型バスほどそこら辺の道と切り離された存在にもならない。移動しているのが肌感覚で捉えられるにも関わらず、その操作感や選択権を全く与えられない。だからこそ「連れていかれる」感覚になるのだ。この感覚がなんとも気持ちが良い。

 

普段、考えたり決定したりし過ぎている。

特に教員なんて仕事は裁量権が多い代わりに、一瞬一瞬が自分で考えて行動をしないといけない。授業中に子供が作業をしている時などは多少ぼーっとしているものの、本当に何も考えずにいるわけではない。考えて決定して。その繰り返しである。慣れてきているが、それでも疲れることには変わりない。

 

だからこそ小型バスの連れていかれる感覚は快い。

ある程度の当事者意識があるが、全くそれに関与せず、ただただぼんやりとすることができる。こんなに楽なことがあるだろうか。決定しなくていい、考えなくていいというのを体感させてくれるのが、この無料送迎の小型バスなのだ。

 

近くのスーパー銭湯にはまた何回も行くだろう。

しかし歩いて行くことは恐らくない。それは遠さというより、ただ小型バスに揺られたいから。リラックスはバスに乗った瞬間から始まっている。