【さる先生】「所見ヤッホイ指数」をもう少し厳密に出してみる【エクセル】

「所見ヤッホイ指数」って何?という方は、下の書籍をご覧になると良いと思います。

さる先生の「全部やろうはバカやろう」

さる先生の「全部やろうはバカやろう」

  • 作者:坂本 良晶
  • 発売日: 2019/03/06
  • メディア: 単行本
 

書籍の方は良い意味での力の入れ方や抜き方が書いてあったり、今まで教員が意識していていなかった生産性の上げ方が紹介されたりしているので、年齢に関わらず読むと良いと思います。

 

所見ヤッホイ指数とは

概要だけ説明しておくと、「所見ヤッホイ指数」とは所見がどれくらい進んでいるかをパーセンテージで表してくれる指数である。

詳しい話は書籍を読みましょう。

 

さる先生(@saruesteacher)のnoteでも公開されているので、欲しい方はそちらからダウンロードすると良いかもしれません。

noteはこちら。

note.com

 

これだけ宣伝しているのに、私はこの本を先輩から借りて少し読んだだけなので持っていません。

さる先生、一冊くらい進呈してもらえませんか(強欲)

 

所見ヤッホイ指数の課題点

所見ヤッホイ指数の基本的な考え方は「ヤッホイ指数が100%になったら所見が完成する」のだが、これは厳密には正しくない。

 

ヤッホイ指数は所見の合計文字数を基準に算出される。

極端な話をすると、ゴールラインが6000文字(200文字×30人)だとすると、1人1000文字書くと6人書いた時点で100%になる。残り24人は0文字。無念。

 

当然ここまで極端ではないが、子供によって所見の文字数に多少の差が出ることは大いにある。

しかも所見の標準文字数を意識していると、やや多めに書きがちになる。

そのため個人的には、30人学級だと28人くらい書いた時点で100%いくんじゃねという感覚がある。

 

そのため、今回のミッションは学級全員が標準文字数を超えた時点で100%になる厳密な所見ヤッホイ指数を組み立てていく

 

Let's ヤッホイ

これだけ前置きしているが、実はこの取り組み、以前に既に成功している

こちらを見てもらえれば、ちらっと書いてあるのが分かるだろう。

tohruyoshino.hatenablog.com

 

しかし前回は所見ヤッホイ指数に力点を置いていなかったので、ヤッホイ指数用の列を用意したりと割とテキトーに作った。

今回は列を減らしたりと、見た目をもう少しスマートに作っていきたい。

 

そのため基本形はさる先生が公開している、このシートの見た目のまま関数をいじっていく。

f:id:tohruyoshino:20200430101940p:plain

 

前提として、さる先生のシートには目安文字数と書いてあるが、今回はこれを最低文字数として扱う。この数字を全員が超えないと100%にならないようにする。

 

ヤッホイ指数自体は以下の数式で成り立っている。

指数 = 総文字数 ÷ 目安文字数 ÷ 児童数

 

もうちょい分かりやすくするとこうなる。

指数 = 総文字数 ÷ ( 目安文字数 × 児童数 )

 

総文字数(所見の合計文字数)が、ゴール(目安文字数 × 児童数)に対してどれくらいかなという式になっている。

なので今回の課題は総文字数が所見の単純な合計数であることにある。

つまり目安が60文字なら60文字以上はカウントしないでほしいという設定を加えればいい。

 

まとめてみると以下の条件設定になる。

  • 目安の文字以上なら、目安の文字を足して
  • 目安の文字より少ないなら、表示された文字数足して

 

目安の文字以上の時

今回の場合は「60文字以上の時は、60文字で計算して」という関数になる。

色々と考えたけど、もう60文字超えた人数を数えて60かけるのが速くない?

 

まず60文字を超えた人数を調べる。

=COUNTIF(D2:D5,">=60")

 

これに60をかける

=COUNTIF(D2:D5,">=60")*60

 

ただし目安の文字数が変わるかもしれないので、60の部分を目安文字数から引用する。

条件部分の書き方に少し注意する。

 

出来上がったのがこちら。

=COUNTIF(D2:D5,">="&E4)*E4

 

目安の文字より少ない時

こっちは単純にできる。

「60より少ない文字数を足して」という

=SUMIF(D2:D5,"<60")

 

先程と同様、60を目安文字数から引用する。これで完成。

=SUMIF(D2:D5,"<"&E4)

 

まとめるとこんな感じ。

  • 目安の文字以上 =COUNTIF(D2:D5,">="&E4)*E4
  • 目安より少ない =SUMIF(D2:D5,"<"&E4)

 

両方を合わせて以下の式にする。

=SUMIF(D2:D5,"<"&E4) + COUNTIF(D2:D5,">="&E4)*E4

 

やったー。完成!

 

完成品

出来上がりがこちら。

f:id:tohruyoshino:20200430112045j:plain


今回の場合、アンパンマンが51文字なので60文字以上にしないと100%にならない。

児童数とかも自動で出るようにすればいいんじゃねとか思ったけど、不登校対応とかもあるからやめた。

 

今回は見やすさ重視で絶対参照をしなかったけど、実際に運用するときは絶対参照をしないと面倒くさい。

でもこのセルでしか関数を組まないから良いか?

 

振り返り

もっとガチャガチャと関数を入れないといけないかなと思ったけど、一か所だけでいけた。

よく考えれば問題は総文字数の部分だけだからね。

その分、想像していたよりスマートにできた。

 

今回はこの形で作ったけど、「60以上なら60を、60より小さいならその数を足して」という命令は一つの関数でいける気がする

60以上の時もSUMIF関数で表現できるかと思ったが、上手くいかないので今回のCOUNTIF関数の方法をとった。

さらにスマートな形は無いのかな?

 

今回は目安文字数と言いつつ、最低文字数設定になっているけど、これは仕方がない。

目安ってとても曖昧な表現だからね。もしコンピュータに落とし込む時は、前後10%までとか厳密にとらないといけない。

 

とりあえず厳密な所見ヤッホイ指数は完成したので、活用したい方はどうぞ。

 

最後に一応、宣伝しておこう。

【教育】忘れ物指導について思うところをまとめてみた【忘れ物】

 

話題の始まりはここから。

「忘れ物の指導をしない」ことに対して、多くの教員が「いい考えだね」とか「それはどうなの」という意見を色々と言っている。

忘れ物指導に関しては教員の悩みのタネの一つでもあるから、様々な意見があるのだと思う。

 

厳しく指導してみる?

忘れ物をした児童に対して、厳しく指導する場合も往々にして見られる。

かく言う私も若手の頃はそのような指導をした覚えがあり、恥ずかしい限りである。

 

厳しく指導をしてもあまり意味は無い。経験的に忘れてしまう子はいくら言っても忘れる。

上のツイートでもある通り、逆に「今日は忘れ物していないかな?」と強迫観念に駆られてしまったり、「忘れても怖いから言い出せない。」という事態に陥るケースが容易に想像できる。

 

第一、指導しているこっちもイライラしてしまう

「これだけ言っているのに、なぜ忘れるんだ!」という思考になる。

因みに「これだけ言っても」と書いているが、概ねこのような場合に多いのが「忘れたこと自体」を叱って、「次は忘れるなよ」で終わるケースだ。

これは次に忘れない手立てが話されておらず生産性が無いので、残念ながら指導とは言えない。

 

厳しく指導することは「忘れ物指導あるある」だが、児童・教師共にメリットが少なく効果も薄いだろう。双方可哀そうだ。

 

厳しくならなくてはいけない時

ただし個人的に忘れ物指導の中で厳しく叱る場面もある。

それはこちらが十分に指導した後に、なおかつ改善が見られない場合である。

つまり何回か「こうしたらいいんじゃない?」など児童と合意を得ているにも関わず、全く直す気配が見られない時である。

 

これは忘れ物の問題ではなく、信頼関係の問題である。

そのため児童にも「これ以上忘れ物を続けるのであれば、それは信頼関係の裏切りである」という旨を伝える。

 

これは忘れ物に限らず行う指導であるが、基本的に児童が「やります。できます。」と言ったら教師は(表面上は)無償の信頼を寄せる。

しかしそれが実行されないのであれば、当然信頼は落ちていく。

 

信頼はするが、信頼を失う実感もさせなければ、「やります」とその場しのぎに言う人になってしまう。それは教育上良くない。

「やります」詐欺になっている児童には、「あなたが言うことは毎回守られないので、全く信用していないが、どうする?」という旨をハッキリ告げている。

 

よっぽどのことが無ければ、この指導のどこかの流れで持ってくるので、「持ってこられて良かったね。先生も嬉しいよ」という感じのアイメッセージを伝えるようにする。

 

忘れないのは無理

「忘れる」という行為は生きていく上で大切なことだ。

全て覚えていたら、頭がパンクしてしまう。そもそも大人だって忘れるじゃないか

 

なので、忘れ物に対する吉野の基本的なスタンスはこれだ。

 

これは何かのマネジメントの本で見た内容を忘れ物に応用した話だ。

部下の失敗を上司はどう評価すべきという話だった気がする。

 

まず1度目の失敗(忘れ物)は事故だ。

これは防ぎようが無い。誰にでもうっかりがある。

本当に大切なものは細心の注意を払うだろうが、それでも忘れる時は忘れる

 

なので1度目の忘れ物は何も言わない。

特に普段忘れ物をしない子だと、それだけでショックを受けている可能性があるので、「残念だったねー。仕方ないねー。」など共感して、代替手段を相談する。

 

ただ事故であっても、なぜ事故が起きたか(忘れたか)はヒアリングする

本人がその原因を自覚していないと、再度同じ事故が起きるからだ。

1度目はそれで終わり。

 

しかし2度目は本人の不注意である。

この場合の2度目は期間や種類共に近い場合に限る。

 

1学期に1回、2学期に1回などであったら、どちらも1度目カウントになる。

逆に期間が空いても、「それ、前も同じ忘れ方しなかった?」と言われるケースは2回目になる。

 

前回、同じ失敗をし、忘れた原因のヒアリングも行っているので、その状況下で忘れることは本人の改善の意識が低い可能性が高い

 

厳しくは言わないが、前回の失敗がなぜ生かされなかったか関してはある程度追及する。

「忘れてしまうのは仕方無いにしろ、それは前回の失敗を学んでいないんじゃない?」という反省を促す

後は代替手段を相談して終わり。

 

3回以上は何らかのシステムに欠陥がある

私が読んだ元の記事には、「3回目は上司のマネジメントの失敗だぜ」と書かれていた。

学校の場合は対象が子供なのですぐに教員のせいではないと思うが、いずれにしろ同じ失敗を繰り返す、何らかの要因が隠れているのは間違いない

 

忘れ物をするにも家庭環境などの外的な要因本人の特性などの内的な要因それらが組み合わさった複合要因などがある。

 

一番よくあるのが、翌日の準備が習慣化されていない場合だ。

特に低学年の場合は90%くらいこれが該当する。

 

例えば低学年の場合、明日の準備までの流れには

  1. 連絡帳を書く
  2. 先生が連絡帳を確認する
  3. (帰宅する)
  4. 連絡帳を開いて確認する
  5. 明日の準備をする
  6. おうちの人が確認する
  7. (翌朝)
  8. 忘れずに持ってくる

という大まかなステップがある。

忘れ物が発生するのは4、5、6のどこかのステップが機能していない。

 

よく忘れ物をする子にヒアリングすると、いつ準備をしたか考えだすケースがある。

これは先ほどの4、5のステップが機能していないケースだ。

逆にあまり忘れ物をしない子は、「寝る前」とか「家に帰ったら」とか、どこかしら決まった時間をすぐに答えることが多い。

 

そのため忘れ物が多い指導には、これらが習慣的に機能しているか確認する必要がある。

家庭の中の話なので、もちろん保護者にも協力を仰ぐ。

 

www.kyosai-school.com

調べたら教員採用試験の場面指導対策が出てきた。

細かい点は他にもあるけど、チェックする点はこれを参考にすると良いかもしれない。

 

内的要因と対処法

外的要因の場合は、親の協力を得たり本人の意識を変えたりすることで少しずつ良くなる。

ただ内的要因の場合は少し大変。しかも頻繁に忘れる子はこっちが原因の方が多い。

 

顕著な例にだと、ADHDが一番分かりやすい。特性上、漏れや抜けが多くなってしまう。

合理的配慮の点からも、特性上忘れてしまう場合は本人を叱っても仕方がない

ADHDの子に「忘れ物をしないように気を付けろ」と言うのは、背が低い子に「もっと高くなれよ」というくらい、暴力的な言葉になっていまう。

 

kyoiku.sho.jp

この記事にも少し書いてあるが、特に小さい子供の場合は認知特性の問題が大きく関わってくる。

単純に物の量に対して、管理能力が追い付かないというケースも多い。

 

認知が大きな要因で忘れ物していると思われる場合は、本人の頑張りではどうにもならないので、早々に仕組み化などの対処方法の指導に移る

ここでやたらと本人の意識改革をさせようとすると、「私はいくら言われても忘れ物してしまうダメな奴だ」という2次障害になりかねない。

 

 

忘れ物をしないために意識改革はしてもらう。

しかしそれは本人の努力してもらうということでなく、自分の特性と現状を理解してもらうということだ。

 

特性上、自分は忘れ物をしやすいらしい。これは仕方ないし、別に悪くない

しかし忘れ物をすると困るなぁ。どうしよう。

 

このような内容を児童が抱き始めるので、忘れない仕組みを作るのと忘れた時にどうするか対処法を指導して学んでもらう。

 

「先生、忘れました」

 

先々を考えると、大人になっても忘れることはあるのだから、その対処法を学んでもらわないと困る。 

そのため常々言っているのが、「忘れるのは仕方ないから、忘れたら報告して」ということ。

 

子供には最初から「忘れ物をするな」ではなく、「忘れ物したら早くに正直に言いに来なさい。怒らないから」と伝えている。

児童は忘れ物を失敗だと捉えるので、まぁ失敗なんだけど、基本的に報告してもらうために「怒らない」ことは強調しておく。むしろ忘れ物を報告しなかった場合に、「報告しようね」と指導する。

 

先程までの流れを読んでもらうと分かる通り、怒るポイントって無いんだよね。

吉野としては、忘れ物に対して何らかの対処法を身に着けてもらうのがゴールだと思っているので、忘れ物指導はその点に注力する。

 

そうすると子供は割と素直なので、「先生、○○を忘れてしまいました。」と報告に来る。

この時は「ちゃんと報告に来たなー。いいぞー」とか言ってから、「残念だったね」など言って会話を終わらせる

高学年くらいで察しの良い子は、「△△していいですか。」と対処法を話してくる。

 

小さい子などには「で、どうする?」と聞いて、対処法を促す。

その場で対処法が出れば良し、出なければ「▢▢な方法があるから、今日はそうしよう。次回はちゃんとどうするかも考えてごらん」と指導する。

 

時折、「どうしたらいいですか?」と聞いてくる子もいるが、それでも構わない。

社会に出たら上長の指示を仰ぐのは基本だしね。

後は前述の回数に応じた忘れ物指導しておしまい。

 

こうやっていると、2学期くらいには「先生、○○を忘れてしまいました。すいません。△△していですか(or△△します)」といった感じで報告ができるようになる。

ここまで行くと、全体的な忘れ物指導は必要が無くなってくる。

 

一応、クラスには筆箱とかノート代わりのプリントとかを用意している。

 

指導のまとめ

忘れ物指導はついつい怒りがちになるが、あんまりメリットは無い。

大切なのは忘れ物指導のゴールがどこかちゃんと考えておくこと。

 

ただ細かい部分では家庭との連携が必要になるので、特に低学年では保護者にもスタンスを話して協力を求めていく。

そういう時に保護者がしっかりしていないと、大体改善されないんだけど、まぁそれは家庭の問題なので仕方ないね。

 

oyaryoku.blog.jp

ここにも書いてあるんだけど、罰則をつけてもまるで意味が無い。

なんなら、いじめDVDとかには忘れ物が多い子がいじめられる事例とかあるくらいだから、餌を与えているようなもの。

忘れ物は個人(と家庭)の問題。

 

今日はこれくらいで。

【知識検定】知識検定の結果が返ってきたよ!!【合否】

 

tohruyoshino.hatenablog.com

知識検定を受けてきた時の記事はこちら。

 

結果

f:id:tohruyoshino:20200424204720j:plain

不合格でした!!残念!

 

でも自分でも合格できるとは思っていたなかったので、正直予想通りと言った感じ。

むしろノー勉強で631点って割と頑張ったような、平均点だからそうでもないような。

 

細かい点数

  • ことば  ・・・ 78点(+11.1)
  • 地理・歴史・・・ 69点(+ 2.0)
  • 政治・経済・・・ 65点(+ 4.5)
  • 社会   ・・・ 50点(ー 8.4)
  • 国際   ・・・ 45点(ー11.1)
  • 自然科学 ・・・ 72点(+ 0.5)
  • 生活   ・・・ 58点(ー 8.7)
  • スポーツ ・・・ 60点(ー 5.8)
  • 芸術   ・・・ 71点(+ 7.3)
  • カルチャー・・・ 63点(ー 0.6)
  • 総合   ・・・631点(ー 8.3)

※()の中は平均点との差

 

振り返り

全体的に見てみると、自分が思っていたより正当数が多かった

解いた感触としては、半分あっていれば良いかなという程度だったので500点台くらいだと思っていた

自信ない問題もある程度合っていたんだな。

 

言語に関して自分でも得意かなとは思っていたが、実際に結果に出てくれて良かったし嬉しい

本当に周りよりは、やや得意ジャンルなようだ。

 

芸術も平均より少し高いけど、吹奏楽経験者なので、音楽の問題は何となく知っているものも多かった。

後は割と絵画の名前とかはリンクさせやすいから覚えていたのかなぁ。

でも結果としては意外な部類。

 

社会、国際、生活のジャンルは酷いもんだ。

特に時事問題には弱いのは分かっていたが、全然解けない問題も多かった。

 

社会とかは「あ~、これなんだっけ~」と昔覚えていた問題も多かったので、その辺の知識はもう一回確認しないとだめだね。

国際関係は単純に知識不足な感じがするので、勉強しなおし。

点数的にも国際ジャンルがあと5点で足切りラインになってしまうので、これは良くない。

 

あと5時間(実際には4時間で出てきた)という長丁場だったので、体力・集中力切れで間違えてしまった問題もあった。

見直し大事。

 

次回に向けて

もちろん、次回も受ける。

そして今度こそ合格をする。

 

ひとまず社会、国際、生活ジャンルをもう少し伸ばせるような勉強をしていく。

そのためにはまずはQuizKnockを見なくては(布教)

quizknock.com

www.youtube.com

【エクセル】計算50問テストを自動生成するシステムのひき算とわり算の設定が分からない【教育】

ここからの続き。

tohruyoshino.hatenablog.com

 

f:id:tohruyoshino:20200423150850j:plain

 

たし算とかけ算は簡単だけど、ひき算とわり算の設定が難しい!

難しいから、改めて書いておく。

 

前の数字をランダムに出すと、答えが意図しない数になり、

答えの数字として設定すると、狙った式になるかが分からない。

 

それぞれのメリット・デメリット

前の数をランダムにした場合

【メリット】

・前の数に目的の数字を出しやすくなる。

・意図した問題になりやすい

 

【デメリット】

・関数が複雑化する。

・答えの範囲を縛れない。

 

答えの範囲として設定した場合

【メリット】

・関数が簡単になる。

・答えの想定ができるので、テストしやすい。

 

【デメリット】

・こちらが狙いとした式になるか不明。

 

両取りしてみよう

だったら前の数はランダムで設定するけど、答えの範囲も設定できるようにしてみたら良いのでは?とも思った。

 

答えとしては無くは無い。

が、関数が死ぬほど複雑になるのと、まさしく”死に設定”が出てくる

 

例えば

 前の数:1000~800

後ろの数:  30~5

答えの数:  20~1

とかにすると、問題を作成することができない。

厳密には、前の数の設定が意味が無くなって死ぬ

 

勿論、それを回避する条件設定を作ることはできるが、そこまでして作るほどのものか?

あまりにも現実の設定から離れすぎているぞ。

 

結論

毎年使ってきた実感からすると、前の数より答えの範囲が未設定な方が使いにくいような気がする。

今までもそういう形式で使ってきたしね。

 

なので、以前と同じように答えの範囲を設定するような仕組みで作っていく。

続きはこちら。

tohruyoshino.hatenablog.com

 

【エクセル】計算50問テストを自動生成するエクセルをパワーアップさせたい【算数】

数年前に自動で計算50問テストができるエクセルファイルを作ったことがある。

 

元々は2年生を担任していたので、最初はかけ算の習熟のために作ったものだ。

なので一番最初に作った段階では、かけ算の問題が50問自動でできるだけであった。

f:id:tohruyoshino:20200423113832p:plain

 

ところが実際に使ってみたら思いのほか便利で効果があったので、今度は四則計算が全て自動生成されるように修正をした。

以降、うちのクラスでは算数の最初の5分でひたすら50問テストを解くのが習慣になっている。

 

 

修正の動機

このシステムに大きな問題があるかと言えば、あまり無い。

小テストで実施することを前提に作られているので、細かい設定の必要が無かった。

 

では現実的な運用に耐えらえれるシステムを何故修正しようかと思ったかと言えば、1つはその細かい設定ができない部分が気になったことだ。

そしてもう一つがエクセルの技術が未熟な頃に作ったので、関数がごちゃごちゃいるのが気に食わないからだ。

  

なので今回は細かい設定にも耐えうるシンプルな設計を目指して修正していく。

 

問題点の概要

では「細かい設定」とは何か。

一番大きなものは、「たし算とかけ算」とか「ひき算とわり算」のように特定の組み合わせの自動生成ができないことだ

 

どの演算を自動生成するかは、先ほどの画像のこの部分を設定するのだが、

f:id:tohruyoshino:20200423115251j:plain

ピンクの「ここから」「ここまで」に数字を入れると、下の黄色のマスの範囲から演算が選ばれる。

つまり『1から3まで』のようにすると、たし算、ひき算、かけ算が問題に現れる。

そのため「たし算とかけ算だけ」という選び方ができない

 

現実問題としてそういう選び方は殆どしないのだが、できそうなのにやっていないのが気に食わない

 

あと数字設定が雑。

f:id:tohruyoshino:20200423120106j:plain

ここで数字を設定するのだが、たし算とかけ算の時は前と後ろの数をランダムで生成する。

 

ところがひき算とわり算でそれをやると、答えにマイナスや分数が出てしまう。

パッとやって計算力を上げる小テストなので答えは自然数で出したい。

そこで苦肉の策だが、後ろの数字はランダムで生成するが、

前の数字に関しては、ひき算はランダムで出てきた数を後ろの数字に足すようにし、わり算は後ろの数字に掛けるように設定している。

なんかごちゃごちゃした感がある。気に食わない。

 

そして最後、この設定のせいで関数がなんだかごちゃごちゃしているのだ。

前の数字に入っている数式はこんな感じだ。

 

=IF(C8=$V$17,D8*ROUNDUP(RAND()*($U$8-$U$9)+$U$9,0),

 IF(C8=$V$15,D8+ROUNDUP(RAND()*10,0),ROUND(RAND()*($U$8-$U$9)+$U$9,0)))

 

なーんかごちゃごちゃ感がある。もっと何とかなるやろ。

 

まとめると今回の修正点はこんな感じだ。

  • 「たし算とかけ算」のように任意の演算を選べるようにしたい
  • もうちょい上手い数字設定にしたい
  • 関数をきれいにしたい

そんなわけで以上の三点を修正していく。

 

問題点① 任意の演算を選ぶ

今までは1がたし算、2がひき算と、それぞれに番号が付いていた。

単純に考えれば、これが並び変わればいいだけなので、リスト化すればいいか。

 

別のシートに今と同じような表を作っておく。

出来上がったのはこちら。

f:id:tohruyoshino:20200423135234j:plain

こんな感じで、どの計算をするかリストで選べるようにする。

とりあえずここはこれでいい。

 

問題点② 数字設定を考えつつ、関数をきれいにする

数字の問題と関数の問題は切っても切れないので、まとめて考える。

 

後ろの数字の関数をきれいにする

後ろの数字には今はこんな関数が入っている。

「=ROUND(RAND()*($V$8-$V$9)+$V$9,0)

 

Round関数の中に、任意の乱数を出す関数が入っている。

赤字の部分は任意の乱数を出すときの基本のような形なんだけど、実はもっと簡単な方法があった。

 

Randbetween関数だ

これは最小値と最大値を設定すると、その中で任意の乱数を出してくれる。

変えるとこんな感じ。

=RANDBETWEEN($V$8,$V$9)

 

入れ子構造が無くなったので、割とすっきりした。

 

特定の演算子をランダムで出したい

演算子はさっきの表から選べるようにした。

f:id:tohruyoshino:20200423135234j:plain

問題は選んだ演算子をランダムで選択できるようにすること。

 

今まではこんな関数が入っている。

「=VLOOKUP(ROUND(RAND()*($U$12-$U$13)+$U$13,0),$U$14:$V$17,2,TRUE)」

分からなくはないが、ごちゃごちゃ感もある。気に食わない。

もっとシンプルに行ける気がする。

 

要は「ある範囲からランダムに選択する」数式ができればいいわけだ。

ある範囲(列)から特定の文字を引っ張ってくるのは、まあIndex関数だな。

 

「=INDEX($U$12:$U$15,1,)」

赤の部分は演算子の範囲。今は行番号1なので「+」が引っ張ってきている。

この行番号をランダムにしたい。じゃあRandbetween関数やん。

 

「=INDEX($U$12:$U$15,RANDBETWEEN(1,4))」

でもこれだと1行目~4行目でランダムになる。

今だと、3,4行目は空白だからでなくていい。

じゃあ最大値を2で止めるには?

 

とりあえずCountA関数を使えば「空白でないセルの個数を返してくれる」ので、行けるかと思ったが、なんか上手くいかない。

あ、表の演算子の部分は空白に見えて、数式があるからか…

 

ならば解決策が2つある。

1つ目が演算子の左隣りの「たし算」「かけ算」との表をCountA関数の範囲にする。 

2つ目がCountbrankを使って、空白(数式も空白とみなされる)を数えて、4から引く

 

1つ目:=INDEX($U$12:$U$15,RANDBETWEEN(1,COUNTA($T$12:$T$15)))

2つ目:=INDEX($U$12:$U$15,RANDBETWEEN(1,4-COUNTBLANK($U$12:$U$15)))

 

うーん、どちらもあまり変わらない!

しかし2つ目は数式を定義すれば、もっと短くなる気がする!

 

「$U$12:$U$15」の範囲を「演算子」と設定する。すると、こうなる。

「=INDEX(演算子,RANDBETWEEN(1,4-COUNTBLANK(演算子)))」

 

最近知ったのだけど、名前定義はとても便利。

慣れている人ならすぐに活用すべきテクニック!

kokodane.com

 

最後は前の数字だ。

 

前の数字を細かい設定しつつ、関数をきれいにする

前の数字は演算によって、それぞれ数字を設定したい。

とりあえずマスを分けてみる。

f:id:tohruyoshino:20200423150850j:plain

 

たし算とかけ算の場合は簡単。

ここに入力した範囲内でランダムに数字が出るようにすればいい。

単純なRandbetween関数をする。

 

ひき算とわり算の場合は難しくて分からなくなったので、こちらで整理して考える。

tohruyoshino.hatenablog.com

 

結論として答えの範囲を設定することにしたので、表をこんな感じにする。

f:id:tohruyoshino:20200423173542j:plain

 

方針が決まったところで、実際に関数を組み立てていく。

それぞれの四則計算についてどうなるかと言えば、こういう計算をする。

  • たし算・・・表の範囲で数字をランダムに出す。
  • かけ算・・・表の範囲で数字をランダムに出す。
  • ひき算・・・表の範囲で数字をランダムに出し、それを後ろの数字に足す。
  • わり算・・・表の範囲で数字をランダムに出し、それを後ろの数字に掛ける。

そのため、まず「表の範囲で数字をランダムに出す」ところを組み立てる

 

基本はRandbetween関数でいく。

まずたし算(+)の場合。

「=RANDBETWEEN(U8,U9)」

 

以下かけ算(×)、ひき算(-)、わり算(÷)の場合とずらしていきたい。

じゃあさっきの表があるからHLOOKUP関数だな

 

「=RANDBETWEEN(HLOOKUP(C8,$U$7:$X$9,2,),HLOOKUP(C8,$U$7:$X$9,3,))」

こんな感じになった。これで「表の範囲で数字をランダムに出す」ことができた

この数式に「ランダム数字」という名前を付けておく。

 

あとは条件分岐なので、以下のように設定。

  • たし算orかけ算 → ランダム数字
  • ひき算     → ランダム数字+後ろの数字
  • わり算     → ランダム数字×後ろの数字

 

出来上がった数式がこちら。

「=IF(OR(C8=$U$7,C8=$V$7),ランダム数字,IF(C8=$W$7,ランダム数字+D8,ランダム数字*D8))」

 

よーし、そこそこシンプル!!

数式の名前定義ってめちゃくちゃ大事だね!!

 

無かったら、こうよ。

「=IF(OR(C8=$U$7,C8=$V$7),RANDBETWEEN(HLOOKUP(C8,$U$7:$X$9,2,),HLOOKUP(C8,$U$7:$X$9,3,)),IF(C8=$W$7,RANDBETWEEN(HLOOKUP(C8,$U$7:$X$9,2,),HLOOKUP(C8,$U$7:$X$9,3,))+D8,RANDBETWEEN(HLOOKUP(C8,$U$7:$X$9,2,),HLOOKUP(C8,$U$7:$X$9,3,))*D8))」

 

うーん、えぐい。

 

仕上げ作業

後は細かいレイアウトを調整して、印刷サイズを増やす。

今はA4版で作っていたので、B5版とB4版も作る。

B4版はもちろん100問設定。

 

そして完成!

f:id:tohruyoshino:20200423191059p:plain

 

やったー!できたー!

完成してみると分かる。

前とほとんど変わらねぇ。1日何をやっていたんすかねぇ

 

しかし中身を見てみると以前よりはるかにスマートに細かい設定ができるようになった。

関数も短くなって、満足

 

これも欲しい方がいたらツイッターとかでDMしてくれれば、差し上げるのでどうぞどうぞ。

今日はここまで。

【オンライン授業】前にやった授業が遠隔でもできそうなので紹介する【臨時休校】

最近オンライン授業が話題になっているのが、以前やっていた授業はオンラインでもできそうなので知見の共有として書いておく。

 

学校の現状

勤務校は東京にあるので非常事態宣言を受けて、4月も休校している。

うちの自治体は東京の中でも決定が速かったと思われ、4月1日にはほぼ正式に決定していた。

 

個人的には異動したてであったので、予想していたとはいえ、なかなか慣れるのにも対応にも辛いものがあった。

始業式と入学式は行い、児童に教科書とドリル教材などを渡して、後はおうちで頑張ってねという形になった

最初は登校日の設定などあったが、事態が進むにつれて、結局それも無くなってしまった。

 

教員も最初はローテーションで勤務の予定だったが、全員在宅勤務の命令が変更になり、今もその状況である。

在宅勤務が始まった当初は教材研究をするくらいで正直仕事らしいことは何もできなかったが、1週間くらいしたらテレワークのシステムが出来上がったので、今は前より少し仕事らしいことができている。

 

首都圏に関しては、今は多くの学校がこのような感じだと思う。

ただ休校にもならず、休校になっても職員は出勤という学校も聞いているので、うちの学校は良い方なのかなとも思っている。

 

オンライン授業しないのは怠慢か?

大人はこんな感じだが、子供の方はどうなっているかと言えば、宿題の説明のための動画を撮ったり、お手紙をホームページに上げたりしたが、それきりである。そもそも在宅勤務で何もできない。

 

外国の状況を見てみると、オンライン授業とかでちゃんと学習を進めている国もあり、流石だなとも思う。

しかしスムーズに導入されているところもあれば、下の記事を見るとそうでもないところもあるようだ。とはいえ、悲鳴は上げつつもオンライン授業は導入されているわけで、ちゃんと参考にしたほうがいい。

toyokeizai.net

 

では日本ではどうかと言われると、オンライン授業をやっている所は圧倒的に少数だろう。

一部では「日本でもオンライン授業を早く導入しろ」「外国に比べて遅れている」「子供が来なくて教員は暇なんだから働け」という論調もあったりするが、吉野から見てみると、やってもいいならやるよといった感じだ。

 

これは吉野が情報系が得意なので少し強気に出られるが、気になるのはオンライン授業をやりますと言った時に日本では家庭がちゃんと対応できるかだ。

個人的な予想では、上の記事のように慌てるものの8割くらいの家庭では対応できると予想している。

 

しかし公教育の難しいところは残りの2割をどうするかということになる。

機器がありません。設定ができません。そうですか。それならば残念ですが諦めてくださいとはいかない。

そういう対応を考えると、オンライン授業のハードルが少しずつ上がってしまう。

 

因みに今回の事態で何もできないことに対して、情報機器を使った対応を教員がやってこなかったツケのように言われることがあるが、学校に機器を配備する予算を渡さなかったのは行政の問題である。

じゃあBYODは?となると、例えば貧困家庭に対して、授業で使うから情報機器を準備しておいてねというのは、高額な物なので学校からの要求基準を超えていると思われる。そこらへんで公立と私立の違いが出てくる。

 

よくチョークと黒板の昭和から変わらない教育と揶揄されるが、変わらない状況を招いたのは教員だけのせいではないと思う。

 

因みに現状の学校で使う物品の中で、家庭が負担する最も高額な物はおそらくランドセルだろう。

それでもせいぜい5~6万円。しかも6年間、毎日使うことが保障されているされている物だ。

 

BYODで行くということは、現状で言うならランドセルと同レベルで情報機器を使えということだ。

個人的にはできるけど、全国的には厳しくない?

 

革命兵器「chrome book」

いつまでも昭和の授業をやっているかと言うと実はそうでもない。

学習指導要領も改訂されるたびに新しい教育技術が生み出されるし、情報機器に関しても昔よりはちゃんと配備されている。

 

その最たる例として、以前に吉野がいた自治体では数年前にchrome bookが導入された。

最近では地上波、Youtube問わず広告がよく出てくるので知名度も上がったのではないか。

 

単に新しいパソコンが導入されたというのとは少し違う。

chrome bookは今までのパソコンとはちょっと思想が異なるからだ。

 

簡単に言えば、「オンライン上で何でもやりましょう」ということ。

細かい説明は省くが、chrome bookはオンライン上でデータを操作することが前提にしている。

そのため『情報共有』の点で今までのパソコンよりも圧倒的に優れているのだ。すぐシェアしちゃう。

 

現在、導入を考えている自治体も多いようで、そう考えると前の自治体は珍しく先見の明があったなと思う。でも多分、決め手は価格

 

 

chrome bookをどう使う?

chrome bookは教員全員と、児童用に40台配備された。

 

唐突に配備されたので、最初はどう使うか悩んだが、総合などの調べ学習で検索マシンとして使うことが一番使いやすいことに気が付いた。

今までの調べ学習は遠いパソコン室へ行ったり、全然立ち上がらないパソコンを眺めなくてはいけなかったり、検索ページに規制がかけられたりと色々な制約があった。

それがクラスで30秒以内に検索に入れるようになるのだから、それはそれは楽である。

でもそれはchrome bookじゃなくてもいいんだよね。

 

chrome bookの最大の強みは情報共有

Gsuiteを用いた授業をしなくては強みを生かせていないことになる。

 

そのため実際にドキュメントとかスプレッドシートを活用した授業をやってみた。

これは共同編集できるワードとかエクセルだと思ってもらえればいい。

 

やったらどうなった?

実際にこれらを使って授業をしてみた。

結論から言えば、クラスから会話が無くなった

 

悪い意味ではなく、全てのコミュニケーションをオンライン上で行っている

なので授業中は図書館張りの静けさ。通常の授業から考えると気持ち悪いくらい静か。

 

教師もオンライン上に課題を出すので、殆ど話さない。

冒頭の1、2分説明し、残りはせいぜい「新しい課題を出したよ」くらい。

 

45分間ほぼ話さないにも関わらず、児童の学びは凄まじい勢いで深まっていく

今まで意見の共有というと、個人が挙手をして全体で発言したり、グループの中で話し合ったりというのが一般的であった。

 

しかしchrome bookだと全員の意見が、全員にすぐに共有される

圧倒的な情報量に増えた分、今までよりも学びが深まっていくわけだ。

 

ただこの授業スタイルは、今の教師には受け入れがたいだろうなとも思った。

アナログ派の先輩曰く、「やっていることの凄さも分かる。効果が圧倒的にあるのも理解できるけど、この状況に俺が耐えられない気がする」と言っていた。 

 

それくらい今までの授業からすると異質な風景であった。

では実際にどんな授業をやったか簡単にまとめてみる。

 

ドキュメントを使った国語の授業

ドキュメント(ワードのようなもの)を使った国語の授業。

 

ドキュメントに物語の本文が書いてあるので、自分が気になった文や何かを考えた部分にコメントをつけていく

そのコメントにさらに思ったことや自分なりの答えなどを返信する。

実際には「この場面ではなんで○○なんだろうね?」→「△△なんじゃない?」→「××だからだ。○○見ると分かるよ」のようなコメントの流れになる。

 

リアルだと、黒板の模造紙(本文)を貼り、児童が思ったことを発表して先生が書いていくアレに近い。

しかしオンラインだと文章のあらゆる所で40人近くが思ったことをどんどん書いていくので、恐ろしい情報量になる。

 

こういう授業をリアルのグループでやると、学級として成熟していないとふざける雰囲気になったりするが、それもほぼ無い。

時折、変なコメントを書いたりする子もいるのだが、リアルと違って関わらなくていいのでスルーされていく

これもある意味オンラインの良さかなと思った。

 

スプレッドシートを使った道徳や社会の授業

スプレッドシート(エクセルのようなもの)を活用した道徳や社会の授業。

 

子供の名前が縦にばーっと並んでいて、その隣のセルが自分の意見を書くためのワークシートになる。

道徳とか社会とか、1つ発問してそこに自分のセルに意見を書いていく。

例えば「○○について、あなたはどう思いますか」という発問に対して、全員が自分のセル(ワークシート)に思い思い書いていく。

 

皆で同時に書いているから、他の人の意見を見ることができる。

答えが考えつかない子は優秀な子を参考にしたり、書き終わった子は他の子の意見を見て、自分の意見に付け加えたり、考えを修正したりしていた

 

あとは「○○の資料で分かったことを書きましょう」みたいなタイプは、皆でがーっといっぺんに書いていく。別にかぶってもいいし、とにかく書いていく。

今までは一人ずつ指名して教師が書いてとやっていたところが、一気に共有できる。早い。

 

提出したら

国語の授業で意見文などの文章を書いたりすることがある。

このタイプの授業は、「書き方のポイントを指導→下書き→先生の直し→清書」というのがよくある流れだ。

この授業もchrome bookでやってみたが、これは非常に楽になる。

 

書き方のポイントはある程度指導する。

当時はリアルの教室なので、見本文を渡してそれに沿って話をした。

 

あとは内容の構成を整えられるようにしてから、ドキュメントにいきなり書かせる。

パソコン上なので下書きという作業がいらない。間違えたら、その場で直す。

 

このタイプの授業は、文章を書けない子も出てくる。

なので、あらかじめクラス掲示板(google classroom)に全員分の文章(これは児童が編集していると随時更新される)をアップロードしておき、書き終わった子の文章を見本に書いていく。

 

そして書き終わった子から教師に提出する。

教師は提出されたものを確認して、コメントと点数をつけて返却する。

100点満点の文章でも改善点はコメントで教えるので、本人が納得するまで文章を訂正し再提出する。

〆切の時に提出されたものが 、最終的な点数になる。

 

単元の最初は書き方のポイントの説明などで多少話していた。

しかし後半は、子供の「先生、提出しましたー」と教師の「○○さん、返却しましたー」しか話さない状況になってくる。

本当に教室にいる意味が無い

 

オンライン授業できないの?

今、紹介した授業はどれも教室で行っていたが、教室でやる意味は全くない。授業中、誰も話さないもん。

chrome bookを使ったが、googleアカウントさえ持っていればGsuiteは使えるので、家のPCとかでもネットワークに繋がればできる。

 

なので「オンライン授業できないのか?」という問いに対する答えはこうだ。

やろうと思えば、割とすぐにできる

 

問題は、教員全体がこのレベルには遥かに達していないことと、前述した通り「オンラインで授業やるからアカウントを用意して、設定しておいてね」って言っても、分からずに困る家庭が出てくることだ。

オンライン授業の難しさはそこらへんにもある。

【潰瘍性大腸炎】お腹の調子を整える 9日目【調整】

 tohruyoshino.hatenablog.com

 

定期健診

今日は病院での定期健診があった。

とはいっても採血と問診だけ。

 

基本は問診だけして処方箋をもらうだけの時が多い。

3月の検診で4月に異動になることを話したから、もしかしたら採血も入れて様子を診てくれたのかな。

職業柄、業務が集中しやすい時期が分かるので、今度からはストレスがかかりそうな時期の検診は採血もしてもらおうかな。

 

結果から言うと、CPRは0.11で炎症反応は無し。

特に問題は無いとのこと。嬉しい誤算だ。やったー。

腸管を休ませていた意味があって良かった。

 

そんなわけで今日からご飯を解禁。

しかし調子が全開というわけではないので、美味しく消化に良いものを食べていく。

 

食事

朝 DAKARA

昼 うどん

夜 白米 納豆 ポテトサラダ

 

朝は採血の関係でDAKARAだけ飲んだ。

昼前に検査結果が出たので、昼は消化の良いうどんを選ぶ。

数日ぶりの固形物が美味しい…!

 

夜は白米に納豆。

腸内細菌を整えて、良好な状態にしていきたい。

 

便の様子と体調

便は1回。

夕方:固形だけどポロポロと丸まっている

 

昼にうどんを食べてから、腸がやたらと動き出したのがよく分かった。

その関係で前に食べていて出せていなかった分の便が出た感じ。

 

良い状態とは言えないが、ある程度固まっていたし、そもそも大腸に保存できている時点で及第点かな。

明日からは消化の良いものを食べつつ、体内の循環を戻していく。

 

今後の方針

明日からは節制は解くが、無茶な食事はしない。

焼肉とかダメージが大きいものはまだNGにしておく。あとアルコールもね。

 

とりあえず今回の調整期間はこれで終えるけど、体調にはいつも気をつけないとな。

【潰瘍性大腸炎】お腹の調子を整える 8日目【調整】

 

tohruyoshino.hatenablog.com

まーたFF7Rに夜を奪われちまったよ。

 

食事

朝 野菜ジュース

昼 スープ 野菜ジュース

夜 スープ

 

基本的に液体類でお腹に負担をかけないようしている。

人間、数日食べないくらいだと普通に動けるんだなーと実感。

でもご飯は食べたいよ?

 

便の様子と体調

この日は便は0回。

一昨日までの分を考えると、絶対に排出されていない便があるはずなのだが、この日は0回。

 

思うに腸管にあまりものが入ってこないから、刺激されないんだろうな。

だから腸管自体の働きが鈍くなってる。

良いような悪いような…?

 

今後の方針

土曜日に定期検診がある。

採血も行うのでそこで体調を確認してくる。

さてさてどうなっていることやら。

 

tohruyoshino.hatenablog.com

 

【潰瘍性大腸炎】お腹の調整を整える 7日目【調整】

 

tohruyoshino.hatenablog.com

もう7日目か。

意外と長いような。そうでもないような。

 

食事

朝 野菜ジュース

昼 野菜ジュース スープ

夜 野菜ジュース スープ

 

こう見ると、野菜ジュース飲みすぎ…?

「1日分の野菜」を飲んでいるから、1日で3日分の野菜を摂取していることになるじゃん…

 

とりあえず昨日の反省を生かし、今日はスープ主体でいく。

明日も液体を主体にして、腸管を休めていく。

 

便の様子と体調

今日も2回。

朝前:微量 柔らかい

昼後:少量 固形に近いが柔らかい

 

便の様子を見るとそこまで酷い感じも無い。

朝前のは力込めたら微量出たという感じだったので、今日は実質1回。

回数だけなら問題は無いが、状態が良くないのでやっぱり厳戒態勢を敷く。

 

こう考えると、バナナケーキがやはりダメージだったか…?

こういう時は調子乗ってはいけないな。反省。

 

運動不足解消にラジオ体操を昨日からしているが、今日は第2までやったので、そこそこな運動量だった。

ただ成人男性の1日に必要な運動量は、ラジオ体操5回分と聞いたことがあるので、朝と昼の2回はやろうかなと考え中。

 

ごはんの時は水分を取っているが、それ以外だとあまり摂っていなかったので、DAKARAを買ってきて意識的に飲んでいる。

水分がどれくらい関係するかは分からないが、食事からの摂取が少ないからね。

 

食事の時はバナナなどの固形は避けて、スープに切り替えた。

さてどうなるのか。

 

今後の方針

明日は今日と同じようにジュースやスープなど固形のものを避けて、腸に負担をかけないようにする。

土曜日に定期検診があるので、その時にお医者さんと相談して、今後の食事について検討していく。

 

個人的には何かご飯を食べたい気もするが、腸管に負担をかけないためにはどうするのが良いのか。

 

tohruyoshino.hatenablog.com

 

【潰瘍性大腸炎】お腹の調子を整える 6日目【調整】

 

tohruyoshino.hatenablog.com

 

バナナケーキは今日まで持ち越した。

 

食事

朝 納豆 バナナ 野菜ジュース 青汁

昼 納豆 うどん 野菜ジュース

夜 無し

 

とりあえず朝はいつもと同じメニュー。

昼はうどんだけでなく、納豆も加えてみる。美味しい。

 

納豆が最近売り切れ気味で困惑している。

納豆がコロナウィルスに効くみたいな話が一瞬で回ったかららしいが、それは納豆を食べることで健康になって免疫が上がるだけです。

 

健康的なもの食べたら、健康になるんだよ。分かれ。

 

便の様子や体調

便は3回。

 朝:量は普通。細めで柔らかめ。

昼前:量は少なめで柔らかめ。

昼後:量は少なめ 柔らかめ~下痢に近い

 

便の回数が増えたのと状態が悪くなったことが気になった。

前日のバナナケーキは今の状態にはダメだったか…?

 

運動不足なので朝にラジオ体操をすることにした。

第1だけだったが、久しぶりにやると運動量が思ったより多かったし、自分の体力が低下しているのが分かった。動きについていけないところも…

 

運動して自分が凝り固まっていたのが少しほぐれたし、調子も上がったので明日も続ける。

明日は第2までやる。

 

体重が落ちてきているので、筋力の低下も気になった。

とはいえ便の様子が気になったので、明日からはちょっとしっかりと絶食しようか。

 

今後の方針

明日からは2,3日絶食をする。

絶食と言っても、水分やスープ類は摂ろうと思う。本当に食べないとエネルギー不足だし。

 

tohruyoshino.hatenablog.com